広島県には、広島高等裁判所広島地方裁判所・広島家庭裁判所・簡易裁判所が設置されており、県民の生活に深く関わるさまざまな法的トラブルを解決する役割を担っています。

裁判所というと「犯罪の裁きを行う場所」というイメージが強いかもしれませんが、実際には離婚や相続、日常の金銭トラブルなど、私たちの身近な問題を扱う場でもあります。

本記事では、広島にある裁判所の役割と、実際に利用する際のポイントをわかりやすくまとめます。

なお、広島高等裁判所の役割については今回は割愛します。

広島の裁判所の種類と役割

広島地方裁判所(地裁)

広島地方裁判所は、広島県全域を管轄し、広島市に本庁を置くほか、呉市・尾道市・福山市・三次市に支部があります。

扱う事件は、

  • 民事事件(損害賠償、契約トラブルなど)
  • 刑事事件(重大犯罪など)
  • 行政事件

など幅広く、簡易裁判所よりも複雑で重大な案件を担当します。

また、地裁には民事部・刑事部があり、民事第4部は破産や強制執行を専門に扱うなど、部ごとに役割が分かれています。

広島家庭裁判所(家裁)

家庭裁判所は、夫婦・親子・相続など家庭に関する問題を扱う専門裁判所です。
広島家庭裁判所も広島市に本庁があり、県内に支部が設置されています。

扱う主な手続は、

  • 離婚調停
  • 親権者変更
  • 養育費請求
  • 遺産分割調停
  • 成年後見制度
    など、家庭に関わる幅広い問題です。

簡易裁判所(簡裁)


簡裁は、より身近なトラブルを扱う裁判所で、

  • 60万円以下の民事事件
  • 比較的軽微な刑事事件
  • 少額訴訟(60万円以下の迅速な裁判)

などを担当します。

裁判所の使い方:どんなときにどこへ行く?

1. 民事トラブルの場合

たとえば、

  • 貸したお金が返ってこない
  • 交通事故の損害賠償
  • 契約トラブル

などの場合、請求額に応じて簡裁または地裁に申し立てます。

申立書の書式や手数料は全国共通で、裁判所ウェブサイトから確認できます。

2. 家庭の問題の場合

離婚、親権、相続などは家庭裁判所が担当します。
広島県内の家庭裁判所では、調停や審判の申立先一覧が公開されており、どの裁判所に提出すべきかが明確に示されています。

3. 刑事事件の場合

刑事事件は、警察や検察が関与するため、一般の人が直接申し立てることは多くありません。
ただし、裁判員裁判が行われる重大事件では、広島地裁の裁判員裁判用法廷で審理が行われます。法廷には映像装置が設置され、証拠をわかりやすく提示できるよう工夫されています。

裁判所を利用する前に知っておきたいポイント

相談窓口を活用する

広島県内の裁判所には、手続案内の窓口があり、

  • どの手続を使えばよいか
  • どの裁判所に申し立てるべきか

などの基本的な案内を受けられます。

書類の準備は丁寧に

申立書や証拠書類は、裁判の進行に大きく影響します。
裁判所サイトには書式や必要書類が掲載されているため、事前に確認しておくとスムーズです。

傍聴や見学も可能

地裁では、裁判の傍聴や見学ツアーなどの広報活動も行われています。
裁判の仕組みを知る良い機会となるため、興味がある方は参加してみるのもおすすめです。

まとめ:広島の裁判所は身近な法的トラブルの解決機関

広島にある裁判所は、

  • 地裁:重大・複雑な事件→進むと高裁へ
  • 家裁:家庭に関する問題
  • 簡裁:身近な小規模トラブル

と役割が分かれており、県民の生活を支える重要な機関です。

裁判所を利用する際は、公式サイトの案内や窓口を活用し、必要な手続を正しく理解することが大切です。法的トラブルは誰にでも起こり得るもの。いざというときに備えて、裁判所の役割と使い方を知っておくことは、安心して暮らすための大きな助けになります。